障がい者手帳を持っている方の転職はいろいろと工夫すれば、健常者の就活より上手くいきます。
しかし、進め方を知らない方が多く、スムーズな就活ができていないのも事実です。
人材紹介会社のサービスは無料です。
ぼくは、企業の人事として、実際に障がい者雇用にも携わっており、多くの方と面接もしています。
そんな人事の目線で、人材紹介会社の有効活用方法とおすすめ会社をご紹介していきます!
筆者は人事歴約15年、社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしています。
人材紹介会社を活用するメリット

- 無料で転職活動をサポートしてくれる
- 非公開求人が入手できる
- 障害者に理解のある企業と出会える可能性が高い
①無料で転職活動をサポートしてくれる
人材紹介会社には転職活動のプロであるアドバイザーがいます。
人材紹介会社の利用は無料なので、安心して一人で悩まず相談しましょう!
履歴書の書き方や面接の注意点など的確にアドバイスしてくれます。
ちなみに、なぜ無料なのか?
人材紹介は、企業と応募者(皆さん)をマッチングさせ、採用となった場合に、企業から報酬をもらう仕組みなのです。
皆さんをサポートし、皆さんのために転職をサポートすることが、自分たちの利益になるのです。
②非公開求人が入手できる
ハローワークの求人と人材紹介会社の求人は結構違います。
ぼくの会社も、ハローワークには障がい者求人を公開していません。
それはなぜか?
ハローワークだと公平性の観点からも細かい募集条件が設定できなかったり、本音を書けません。
そのため、求める人物像や受け入れ可能な障害の程度ではない方から応募が来てしまうことが多いのです。
それに比べ、人材紹介会社への求人は、細かな条件設定ができ、担当者にはリアルな声を伝えることができます。
企業の障害者の受け入れ状況も理解してくれているので、人材紹介会社のスタッフは当社にマッチする人材を的確に紹介してくれます。
応募者とのやりとりや入社後のフォローや安定就労支援まで行ってくれることも多いので、企業側にとっても不安な障がい者採用を手助けしてくれます。
そのため、企業側としても採用時の費用はかかりますが、ハローワークに依頼するよりもメリットが大きいので、企業は人材紹介会社を活用するのです。
③障害者に理解のある企業と出会える可能性が高い
前日したように、人材紹介会社のアドバイザーは企業のことを理解し、求人情報を紹介してくれます。
そのため、入社はしたが、全くイメージと違ったということが少なくなります。
自分では面接時に聞きづらいことを教えてくれることも多くあります。
少しビジネス的な話をすると、入社後すぐ離職すると、企業からもらった報酬を返金しなければいけないのです。
だから適当な企業への紹介はしません。
人材紹介会社を利用する際の注意点と有効活用方法

- 情報はたくさん貰い、サポートを活用しまくる
- メールや電話等のチェックや連絡はこまめにする
- 営業担当の言葉を信用しすぎない
- 人材紹介会社は2社以上は活用する
- 不要になったら断る
①情報はたくさん貰い、サポートを活用しまくる
先程も申し上げましたが、人材紹介のサポートは無料です。
徹底的に使いこなし、情報をゲットしましょう。
これは悪いことでも何でもありません。
健全な人材紹介会社であれば、本当にウェルカムです。
人材紹介会社としては、まずは皆さんにサービスを利用していただき、メリットを感じてもらうことが大切です。
その延長で、いい企業に巡り合い、内定となってくれれば嬉しいいのです。
②メールや電話等のチェックや連絡はこまめにする
障害者の方の選考をしていていると、慣れていないせいか、メールをしてもレスポンスが遅い方もいます。
これは、健常者だろうが障害者だろうが、マナーの問題です。
連絡が遅い方は、入社してもそうなんだろうか?と不安になります。
こんな簡単なことをするだけで印象がグンッと上がります。
③営業担当の言葉を信用しすぎない
何度も言いますが、人材紹介会社は企業に皆さんを紹介し、内定をさせることで報酬が発生します。
ここまで読んできて、勘のいい方はお分かりかと思いますが、要は皆さんを紹介した企業に承諾させたいのです。
そのため、必要以上にその企業をすすめる人もいます。
紹介された企業と自分で探してきた企業とで悩んでいると相談すると、きっと紹介された企業の方がいいとゴリ押ししてきます。
100%人材紹介会社の言うことを信じすぎるのは危険です!
冷静に、客観的に判断する自分の力が必要です。
しかし、人材紹介会社の中でも親身な会社はたくさんあります。このあとで紹介する企業は私自身も取引があります。決して敵ではありません。
人材紹介会社の裏側を知った上で有効活用することが大事です。
④人材紹介会社は2社以上は活用する
人材紹介会社の良し悪しは、企業の規模だけでは図れません。
一番重要なのは、アドバイザーや営業担当などのです。
大手の人材紹介会社でも担当が悪いと、全く上手くいきません。
そのため、2社以上と契約し、それぞれを比較することが大切です。
⑤不要になったら断る
たくさんのサービスを利用すると、断るのが申し訳ないと思うことがあるでしょう。
しかし、それは気にすることありません。
いい企業を紹介できなかった、会社や営業担当の実力です。
中途半端な情で利用し続けるのではなく、不要になったら断りましょう!
おすすめの人材紹介会社ランキング

正直、今回ご紹介する人材紹介会社はどこを活用しても、しっかりサポートしてくれるし、安心の企業です。
単純に上位の企業から順々に登録するで全然OKだと思います。
できれば全ての企業、最低2社は登録すべし!!
無料ですから。まずは行動!ぜひ登録して初めて見てください。
1位 ランスタッド株式会社
障がい者の転職なら【世界最大級の転職エージェント/ランスタッド】
- 専任コンサルタントが就業後の定着フォローまで一貫サポート
- 応募書類の確認・添削、面接事前トレーニングを行うので安心
- 首都圏では精神保健福祉士の資格を持つ担当者による支援もあります
ランスタッドは、ぼく自身取引もありますが、担当者の質が高く、入社後までしっかりサポートしてくれます。自社の障害者雇用の実績からも多くを経験し、ノウハウがしっかりしています。
2位 パーソルチャレンジ株式会社
障害者の就職・転職なら【dodaチャレンジ】
dodaチャレンジ
- dodaブランドの中の障がい者向けに特化した転職支援サービスです
- 大手ならではの安心感と求人数が豊富
- 企業側へもサポートが徹底されており、企業からも評判がいいです
人事として、dodaチャレンジからの障害者採用情報をたくさん頂いて重宝しています。大手ならではの経験値や情報も多く、これは沢山の障害者をサポートできているからこそ。おすすめです。

3位 株式会社ゼネラルパートナーズ
障害者転職サポート実績業界No.1!【アットジーピー(atGP)】
アットジーピー【atGP】
- 障害者雇用のパイオニアとして、15年以上に渡り障害者の就職・転職をサポート!
- 障害者の転職サポート実績No.1
- 人材紹介だけではなく、求人サイトや就労支援、トレーニング等まるっとサポート
企業人事での障がい者担当なら間違いなく耳にする企業の一つです。ナビ媒体を運営していたり実績抜群です。とりあえず登録して間違いない企業ですね。

4位 株式会社トゥモローブライト
障がい者専門の人材紹介・エージェントサービスのトゥモローブライト
トゥモローブライト
- 最低3年以上の業界経験者かつ実績豊富なキャリアコンサルタントが徹底サポート
- 土日夜間の転職相談を実施
- 障害者向け転職支援サービス顧客満足度No.1(※)
※「株式会社リンクアンドパートナーズ」「GMOリサーチ株式会社」による調査結果
土日や夜間も対応してくれるのはありがたいですね。比較的新しい会社ですが、レベルは高いです。中堅だからこそレスポンスが早く、サービス向上に努めている印象です。

まとめ
企業は障がい者の方を法律で雇用する義務があります。
多くはオープンポジションと言って、障がいの程度やスキル、能力など適性に応じて仕事を考えてくれます。
そんな時に、人材紹介会社の方が間に入ってくれると、思っていることを上手く伝えてくれたり、言い辛いことも上手に伝えてくれます。
人材紹介会社を活用することは、皆さんにとってもプラスだし、企業にとってもプラスなんです。
そして、行動を起こすか起こさないかで、結果が変わってきます。
難しく考えずに登録してみて、もし自分に合わなかったらそこでヤメるで大丈夫。
まずは登録してみましょう!