人事の仕事内容ってどんなイメージですか?「採用での面接官」「人事異動を決めている人」とかをイメージされることが多いですよね。
半沢直樹のドラマでは、人事の人ってめちゃくちゃ嫌な人でしたけど、あれはドラマの世界の話で、わりといい人が多いですよー。笑
人事部があるかは別として、人事の仕事はすべての企業に存在すると言っていいと思います。
しかし、企業によって業務範囲は異なっており、実際には多くの仕事が存在しています。「人事の仕事に興味がある」「人事の仕事に転職または異動したい」そのような方の参考になると嬉しいです。
人事の仕事<大分類>
- 採用
- 研修・教育
- 人事異動・配置・組織編成
- 人事考課・評価
- 人事制度
- 労務管理・福利厚生
- 給与計算・賞与計算
- 社会保険手続き
ざっくり上げてこんなところです。これらを人事部の中で、部署ごとに分けて行っている会社もあれば、すべて同じ部署内で行っている会社もあります。
ちなみにぼくの会社では、人ごとに担当はあるものの、同じ部署内ですべてのことをやっています。正直めちゃくちゃ大変です。
ぼくは、今までこれらの業務のほとんどを経験し、今は部署のマネージャーをやっています。
上記の仕事内容の詳細については、改めて具体的な記事を書いていきたいと思います。
人事に向いている人

向いている人。すごく考えたのですが、答えを出すのがすごく難しいですね。
ぼくの部署でも、いろいろなタイプの方が働いています。「コミュニケーション力が高い人」「周囲を書き込むことが得意な人」「コツコツ仕事をするのが好きな人」「大雑把な人」「細かい人」などなど、本当にバラバラです。
どの人が向いているかというと、それぞれ向いていると思っちゃっています。
先程も書いたように人事の仕事って、大きく分けて採用などの人と多く関わる仕事、給与計算などの事務的な仕事の両面があるんですよね。
そのため、それぞれの特徴を活かせる幅が広いと思っています。
もちろん、もっと細かく言えば採用担当であれば、事務的な人よりは、社交的な人の方がいいと思います。
そのあたりはみなさんの想像とあまり変わらないと思いますので、ここからはぼく個人がこんな人と一緒に仕事がしたいと思う具体例を挙げています。
- 人事の仕事を強くやりたいと思っている人(好きな人)
- 秘密を守れる人(口が堅い人)
- 人事としての意識を高くもてる人
- 人とのコミュニケーションをとることが嫌いではない人
①人事の仕事を強くやりたいと思っている人
ぼくは、欠員補充をする際に「どんな人が欲しい?」と言われると、決まってこう言います。
「人事の仕事をやりたいと強く思っている人」
経験者を採用するときは別ですが、未経験者であればこれが一番重要だと思っています。
なぜかというと、人事の仕事は大抵忙しいですし、決まったことをやるのではなく、柔軟に対応し、新しいことを進めるケースが多いです。
その際に「やりたいという人」と「やらされている人」では、全く結果が違います。
今までいろいろな人と働いてきましたが、人事としてキャリアアップしていく人にとって一番重要な要素だと思っています。
②秘密を守れる人(口が堅い人)

人事はどの業務をやっていても、秘密情報だらけです。担当外のことでも、話が聞こえてくることも多くあるでしょう。
こんな情報を「ポロッ」と部外の人に行ってしまったら「アウトー」です。特に飲み会は注意です。
社員は社内の噂が大好きですから、軽い気持ちで言ってしまったことが、どんどん広がり、その情報元が人事の○○さんとなったら、信用を失ってしまい、その後回復するには相当の時間がかかるでしょう。
若手社員には、うるさいほどこの点を注意しています。
③人事としての意識を高くもてる人
なんかすごそうなこと言っていますが、あまり難しい話ではありません。
人事は社内でも社外でも、どうしても「人事の人」と見られがちです。だからといって「ビシッ」としていなければいけない訳ではありません。
むしろ気さくな人のほうがいいと思います。
ただ周囲からは「見られている」意識を持つことは大切です。「人事が言ったこと、やったこと」は、「会社が言っていること、人事がやっているから大丈夫」といった見られ方をすることが多いです。
ぼくも人事部内では、めちゃくちゃふざけることもありますし、文句を言うこともあります。ただ、部外では自分の行動・発言に責任を持つ意識していますね。
ただ、意識しすぎると疲れてしまうので、ほどほどに。
④人とのコミュニケーションをとることが嫌いではない人
採用・研修業務を担当しなければそんなに人とコミュニケーション図ることないでしょ?なんて思われるかもしれませんが、基本どの業務も人と関わります。
人事のお客さまは主に社員です。
社員が入社をすれば対応します。結婚すれば、手続きを行います。メンタル不調になれば対応します。社員に何かあれば、人事が対応することが多いです。
そして、社員のために働くことが多いです。そのため、人と関わることが嫌い、できるだけコミュニケーションを図りたくないというのは難しいです。
社員のために何かしてあげたいという気持ちは大切ですね。
人事に向いていない人

簡単に言えば、向いている人の逆です。付け加えるとするとこんな感じですね。
- 自分の意見を押し通そうとする人
(周囲の意見に耳を貸さない) - すぐイライラしてカッとなる人
- 野心的な人
- 勘違いを起こす人
①自分の意見を押し通そうとする人
自分の意見・考えを持つことはとても重要です。しかし、人事が物事を考える際には、いろいろな視点が必要です。
会社にはいろいろな価値観を持った人、いろいろな環境の人がいるので、それらを俯瞰的にみる必要があります。
それらを無視して自分の考えだけを押し通す、周囲の意見に耳を貸さないのはNGですね。
②すぐイライラしてカッとなる人
人事の仕事をして多くの人と関わると、協力的な人も多いですが、時には非協力的な人、嫌味を言う人などもいます。
それに対し、カッとなって、冷静な判断ができないと業務上マイナスな影響が出ます。
「怒ったら負け」と言い聞かせ、本音は別であっても「あの人はいつも冷静だね」なんて言われるようメンタルコントロールができれば素晴らしいです。
そしたら「あなたの勝ち」です。とはいえ、イライラすることは誰にでもありますけどね。
③野心的な人
半沢直樹など、ドラマに出てくる人事の人はたいがい野心的な人が多いですね。
これはダメです。野心的に物事を考えて行動した場合、一時的には良い結果になるかもしれませんが、最終的にはマイナスとなります。ドラマもそうですよね。
もちろん出世欲があるのはいいと思います。しかし、それを再優先に考え、物事を判断していくのはダメです。
会社を良くしたいという気持ちや社員のことを考えて行動していけば、いずれ評価はされます。最短コースを狙わず、本質を考えていきましょう!
④勘違いを起こす人
業務特性上、秘密情報を知ることが多いです。そこで起こるのが「勘違い」。
業務上の役割として知っているだけなのに、秘密情報を知ったことで、他の社員よりも優位に立った気を起こしてしまう人がいます。
勘違いを起こし、偉ぶってはいけません。人事ではなくなった際に、何も残らないのでマジで注意してください。周りから見限られますので。
まとめ

ぼく自身は、人事の仕事は好きです。
何が好きかというと、採用にしても、人事制度を考えるにして、給与関連業務をやるにしても、自分たちが動かなければ進まない。
そして、自分たちが考えて実行したことが喜んでいただけることが多いですね。(逆もあるのですが、ぼくの感覚としては少ないです)
よく新卒で入社された方は、人事を華やかな仕事だと思っている方も多いです。しかし、人事の仕事は、基本的には地道なデスクワーク、社内調整が多いんですよ。
人事って楽しそう!だけでは絶対に通用はしません。
しかし、人事の仕事をしたことで、社内での人脈が増えました。
今まで知らなかった人事関連の知識、会社の根幹や各部署の取り組みなど多くのことが知れました。頼っていただけることも増えました。
人事の仕事は、会社にとってとても重要な「人」を支える・作る部署です。もっというと会社の成長には不可欠な部署です。
初めは知識もスキルもなくて問題ありません。それはどの仕事も一緒です。それらは後から付いてきます。
ぼくとしては、人事の仕事をしたいという気持ちがあれば、チャレンジして欲しいですね。
この記事を読んでいる方は、少なくても人事に興味を持っている方かと思います。どうでしょう?強く「やりたい」といえますか?
今回は、人事の仕事の「オモシロイところ」「辛いこと」も書こうと思っていましたが、想定よりも記事が長くなってしまいましたので、そちらについては別記事で書きたいと思います。
今日はここまで。