人事&就活

【人事の本音】サマーインターンシップは参加するだけでも意義がある

6月からインターンシップの受付が開始されますね。

就職活動は全員初心者。よーいどんで始まります。

しかし、すぐにスタートする人、しない人などさまざま。うさぎさんもいればカメさんもいます。

人事から見る実態と対策をお伝えしていきます。

ichi

筆者はFラン大学出身の人事歴約15年のサラリーマン。社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしています。

インターンシップとは

いろいろなサイトでインターンシップについて解説しているので、ここでは細かい説明はさておきリアルな話を書いていきましょう。

本来のインターンシップとは「職業体験」なので、企業に訪問し、実際の仕事を体験し、働くことの理解を深めることが目的です。

もちろんそうなのですが、学生にとっては就活の準備、企業にとっては学生の囲い込みを行うというのが本音の目的です。

昨年からはオンラインインターンシップが主流になったので、仕事の体験や職場環境を知るなんてことはかなり難しくなりました。

しかも1dayがほとんどですね。

インターンシップとは呼べない会社説明会に近い内容が多いですね。

でもいいんです。それでも参加の目的は8割ほど達成できると思います。

余談ですが、実はサイトによっては1dayの場合インターンシップと読んではいけず、就業体験と呼ぶという意味のわからないルールがあります。

なぜインターンシップが重要か

人事目線

早めから学生に接点を持ち「つば」をつけておきたい

理由はこれに尽きる。

企業は毎年新卒採用において、採用目標があります。人数と質、これを達成することが人事のミッションなのです。

最近の採用スケジュールで言うと、年々早まり大学3年生の2月から会社説明会や選考がスタートし、6月終わりを迎えます。

そのため、2月までに応募母数を確保する必要があります。

つい数年前まではもう少し遅かったので良かったのですが、今や2月、早い企業だと12月から選考を開始しています。

だからインターンシップの重要度が増しているのです。特に夏!

実際にichiの会社では、採用人数の4割が夏のインターンシップ参加者。もう4割が冬のインターンシップ参加者。残り2割がインターンシップ不参加者となっています。

これは他企業に比べるとインターンシップの割合が多い理想形です。

しかも夏に接する学生は、企業との接点として初めてだったり、数社目なのでインパクトが大きく印象に残りやすく、イメージをよく持ってくれます。

私生活でよくありますよね。最初に見たものが一番印象的で忘れられなかったり。

そして、その印象を友人に拡散してくれるので言いすぎかもしれませんがインフルエンサーになってくれるのです。

学生目線

早期選考や特典を受けることができる可能性が高い

前述したように企業としては、夏のインターンシップ参加者は大切で大事に育てたいのです。

夏のインターンシップに参加した学生を手放さないように、その後のフォローもしっかりしてくれます。

早期先行も準備してくれます。特典もあったりします。

めちゃくちゃメリットありますよね?

でもこれって「優秀な学生だけでしょー」なんて声が聞こえてきますね。

確かにそういう部分もあります。

しかしメリットはこれだけではありません。

① 早期から動くことで、就活への意識や理解が高くなり、対策が打ちやすい。

② 面接でインターンシップの参加者数を伝えることができる

①早期から動くことで、就活への意識や理解が高くなり、対策が打ちやすい。

みなさん、どうでしょう?まだインターンシップに行ったことない方、とても不安じゃないですか?

「行ったら周りがみんな優秀なんじゃないか」「どういう立ち振る舞いをしたらいいかわからない」

でもこれって夏の時期のインターンシップだと、ほぼ皆さんが思っているんです。

いくら上位校の学生であっても最初は同じなのです。心配いりません。

だってみんな就活初心者なんです。仮に参加して周りが優秀だったとしたら、それはラッキー。学びを得ることができます。

個人的にはどこの大学の学生でもこの段階ではほぼレベル感は変わりません。

最初の1社が不安ですが、その後はどんどん慣れていきます。これは本当です。

そして正直なところ、企業はインターンシップで多くは望んでいません。参加してくれればそれでOK。参加して会社のことを知ってくれればOKなんです。

何かをあなたたちから得ようなんて思っていません。夏の時期の学生に、マナーやプレゼン力なんて求めていません。

だから気楽に参加すればいいんですよ。ぼくはFラン大学出身ですが、一緒に働きメンバーには周囲には東大出身の方もいます。

確かに頭はいいですが、別に仕事をする上ではすべてが優秀とは感じていません。そんなもんです。

回数をこなしていけば、いろいろと学ぶことがあり、吸収しレベルアップしていきます。

夏からインターンシップに参加し、しっかり準備を進めていけば、ほぼどんな学生であっても、2月から就活を始めた学生に比べアドバンテージができるはずです。

②面接でインターンシップの参加者数を伝えることができる

アドバンテージといえば、インターンシップ参加者数です。

面接で参加者数を質問されたり、いつから就活をしているか質問されることがあります。

これは、就活への意欲や真面目さ、準備ができる人材かを見ています。

この質問で「夏からインターンシップに参加しています。合計10社以上参加しています。」

これを言うだけで、印象アップ。語弊がありますが単純な面接官であれば、いいイメージの先入観を持ってくれます。

これって意外と大事です。

さーここまで読めばインターンシップの重要性はご理解いただけたのではないでしょうか。

企業によっては選考もありますが、先着順もあります。

今すぐに行動しましょう!

選考がある企業もチャレンジしてみましょう。インターンシップ選考も就活本番の選考の練習になります。

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おすすめの本

この記事を読んでる方は就活序盤の方だと思いますので、おすすめの本も紹介しておきましょう。

まずはいわゆる就活本よりも啓発本から入るといいですよ。

就活は準備をすればするほど成功に近づきます。

インプットも非常に大事です。普段本を読まない方も数冊は読むことをおすすめします。

自分次第で変わります。ぜひチェックしてみてください。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド

「自己理解」を通して自分を見つめ直し、その上で「本当にやりたいこと」を見つけましょうという本です。

「好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと」というこの公式を図なども駆使して論理的かつ分かりやすく説明してくれています。

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ビジネス書になりますが、就活面接でも大いに役立つ内容。
自分が言いたいことを言えばいいのではなく、短い時間で相手にどう伝えるかが重要。

人はあなたの話の80 %は聞いていない「/1分」で話す「/右脳」と「左脳」に働きかける。これを読めば「何が言いたいの?」とはもう言わせません。

まとめ

インターンシップって、難しく考えなくていいんですよ。

本当に企業としては、インターンシップに参加する学生に多くを望んでいません。

服装も自由が多いです。マナーも気にしなくていいです。

「へーそうなんだー」と騙されたと思って1社行ってください。

それでいろいろ学びを得て、自分で工夫をしていけばOKです。

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