自己紹介。大学生活で普段行うことなんてないですよね。
インターンシップやグループワーク選考では「まずは自己紹介をしてください」と言われるケースがほとんど。
「自己紹介なんてその場で考えて無難にやればいいよね!?」
逆に、「なにを言えばいいの?無難にやればいいの?1番目になったらどうしよう?」など不安があるかと思います。
実は自己紹介って意外と重要です。
企業によっては自己紹介を選考時だけではなく、インターンシップでも評価ポイントに入れています。
この記事では、人事の本音で自己紹介のポイントを説明していきます。

Fラン大学出身ですが、人事歴15年で大手企業で人事マネージャーをしています。
自己紹介は超重要!ここで差がつく
「所詮自己紹介でしょ?」と安易に考えてはいけません。
人事は、自己紹介でその人の印象を評価し、どのような人物か確認し、周囲とのコミュニケーションをとる力を確認します。
ケースバイケースですが、以前はぼくの会社でもインターンシップや選考時の自己紹介で3段階の評価をつけていました。
そして、自己紹介を中心とした印象を管理システムに登録。
その後の応募時などに参考にしていました。
インターンシップは選考に直結させてはいけない!残念ながらそれは嘘です。
そもそも選考に呼ぶためにインターンシップを開催しているのですから。
確かに、インターンシップであからさまな選考チックなことはできません。だからこそ、印象が重要なのです。
自己紹介でいい印象を与えられれば、インターンシップ全体を通じての印象は高くなるでしょう。
心理学の用語に「初頭効果」というものがあります。第一印象におけるイメージが、その後の印象にも大きな影響を与えるという効果です。
詳しいことはここでは説明しませんが、第一印象というのは重要だということです。
自己紹介で意識するポイント

①表情・声のトーンで明るい印象を!
メラビアンの法則ってご存知ですか?
「言葉」「言い方」「態度」の喜怒哀楽が、それぞれ矛盾している方にあったとき、人は「言葉」「言い方」「態度」のどれを優先するかというものです。
実験結果では、言語情報が7%、聴覚情報が38%しか伝わらないのに対し、視覚情報が55%を占めたと言われています。
話す内容も当然重要なのですが、極端な話、大した内容でなくても笑顔で、やや声のトーンを上げ、相手に聴きやすく元気に話すだけで、好印象がもたれる可能性が充分高いです。
さらにポイントは目線です。ぜひ聞き手を順々に見て相手に話すように行うとさらに印象が上がります。
②他人と差を付ける意識を持て!
仕事をしていれば、新しい方を接することも多く、セミナーや研修等でも自己紹介をするケースが多くなります。
その際に、ぼくが意識していることは、ありきたりな話だけではなく、1つでも印象に残ることを伝える。
話し方もそうですが、「おっ、この人はしっかりしているな。なんか違うな」と思ってもらえるようにしたいと考えています。
これは実際の経験で学びました。
ぼくは以前は、初対面の方々が苦手で、自己紹介を流れに身を任せ、それなりのことを話していました。
しかし、優秀な方や憧れる方は、自己紹介から違っていました。
もちろん自己紹介が全てではありませんが、印象よく、プラス評価から入れることは非常に自分にとってメリットであるのは間違いないと考え、実践しています。
③時間単位のパターンを作成せよ!
自己紹介といえども、何秒、何分でやるのかはその時によって違います。
そのため、15秒パターン、30秒パターン、1分パターンを考えておくといいでしょう。
やってみるとわかりますが、1分って結構長いですよ。
④口癖注意!
- えー、あのー
- なんか
- あっ
「えー」「あのー」は多いと気になりますよね。
「なんか」は、話の最初に毎回くっついてくる人がいます。
「あっ」は、上手く話が整理できていない人がよく使います。自身がなさそうだし、間違ったのかな?と思ってしまいます。
人前で話すのって本当に難しいです。
自己紹介だけではなく、発表などの時もそうですね。
ぼくも学生の前や部下の前で話すときは意識しています。
テレビでお笑い芸人さんや政治家さんの話し方をみて研究しました。お笑い芸人さんも政治家さんも話のプロなので癖が少ないのです。
めちゃくちゃ参考になります。
自己紹介の内容

内容
<必須事項>
- 名前
- 学校名
<内容例>
- 最近ハマっていること
- サークルや部活の紹介
- アルバイト
- 周囲からよくこんな人と言われる
- 自分の特技
- インターンシップ参加の目的
自己紹介はその名の通りで、自分を紹介し、知ってもらうことです。
そのため、「自分ってこんな人ですよー」という内容でなければなりません。
さらに、周囲の学生からは「この人はなんかいい雰囲気だな」「仲良くなりたい」「頼れそう」と言うイメージを持ってもらうといいです。
人事からは、「この学生コミュニケーション力が高いぞ」「雰囲気がいいぞ」「賢そうだぞ」という印象を持たれたら最高です。
そして話す内容はできるだけポジティブに。
自己紹介例文
自己紹介NG例文
〇〇大学の〇〇です。カフェでアルバイトしています。今日はみなさんと一緒に頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
自己紹介OK例文
〇〇大学の〇〇です。〇〇にあるカフェで約2年間アルバイトしています。アルバイト先では元気なキャラクターで通っていて、現在はバイトリーダーもしています。アルバイトはとてもやりがいがあり、日々多くのことを学んでいます。今回のインターンシップでも積極的に参加し多くのことを得たいと思います。ぜひ仲良くしてください。よろしくお願いします。
どうでしょう?同じアルバイトネタですし、短い文章ですが、本人のキャラクターが分かり、積極性を持ち合わせている人物だと感じ取ることが出来ますよね?
悪い例では最低限のキーワードしか入っておらず、「ふーん」という感じ。プラス評価が全くできません。
これは一例ですが、できるだけ具体性を持たせ、ほかの人と違った自分の印象を持ってもらうことが重要です。
もう少しひねりを効かせたインパクトがあるのもいいでしょう。
いずれにしても「おっ」と思わせることが重要です。インパクトがあれば後で自己紹介で〇〇って言ってた子だよね?と周囲や人事できっと話が出るでしょう。
インターンシップは特に個別を判断する時間がありませんん。そのため、自己紹介が非常に重要な位置づけになります。
周囲に影響されるな
順番に自己紹介をしていく際に注意するポイントは、一番最初の人に左右されその後の自己紹介の方向性が決まることもしばしば。
しかし、できる方は違います。
みんなが同じような事を言っているのであればなおさら、前述した内容をしっかり行えばさらにインパクト大です。
人事は決して「前に習って同じように話してね。」とは思っていません。
そこで自分のことをしっかりアピールできれば勝ちです。決して、ひるまず自分をアピールしてください。
まとめ

- 表情(笑顔)、声のトーンで明るい印象を持たせること!
- 具体性を持たせ、ほかの人と違った自分の印象を持ってもらうことが重要!
- 周囲に影響されず、自分ならではの自己紹介をすること!
人前で話すことって苦手だったり、初対面の人の前で話すのは難しいですが、何事も経験。
そして自分の自己紹介を確立できればあとは楽勝です。
ぜひ、周囲の自己紹介にアンテナを張り、良いと思ったことは取り入れ、自分のものにしていってください。