人事&就活

【人事の本音】面接で他社選考状況の伝え方!企業名は伝える!?

面接で必ずと言っていいほど、他社の選考状況を聞かれます。

これは、なんて答えるのが正解?

御社が第一志望で、他社は受けていないと熱烈アピールが正解?

それとも大手企業を受けていると見栄を張るのが正解?

人事がどんな意図で質問しているかがわかれば答えは見えてきます。

ichi

筆者は人事歴約15年、社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしています。

「他にどんなところを受けていますか?」

質問の狙い

  • 志望度をチェックしている
  • 軸がぶれてないかをチェックしてる
  • 自社の競合がどういう企業なのかをチェックしている

攻略のポイント

自分なりの軸を持って就活をしているのであれば、そのまま受けている企業を言えばOKです。

さらになぜその企業を受けているのかを聞かれたら、こだわりや軸とどうマッチしているかを伝えましょう。

企業名だけ聞いて、軸とマッチしていると面接官が感じたら追加の質問はないかもしれません。

もし軸と関係なく、多くの企業を受けているのであれば、全部を言う必要はなく、一貫性のある企業群を答えるといいでしょう。

業界がバラバラである場合、不安に感じる人がいます。

しかし、軸にあっていれば問題ないのでそもまま伝えてOKです。

一見バラバラに見えても、しっかり説明できれば面接官は納得します。

そして、第一志望であれば必ず、最後に「他社は受けているものの御社が第一志望です!」と言い切ることが大事です。

質問の目的としてもう一つ。競合となる企業の情報収集。これも実は意外と大きいです。

選考中の学生がどのような企業を受けているかによって、メッセージの伝え方や口説き方が変わってきます。

とくにベテラン人事になれば、志望している企業を聞けば、こういった部分に興味を持っている、こういった思考の学生だと読み取ることもできます。

その後の戦略に非常に大事なんですね。

また、面接中にこの学生は不採用と判断しているケースでも必ずこの質問は聞きます。

それは、その方を口説くためではなく単純な情報収集です。

自社がどのような企業と競合になるのか?その企業はどのような採用活動を行っているのか?などなど、今後に活かすための勉強です。

人事は当然ですが、他企業の選考を受けることはできません。

そのため選考中の学生の生の声はすごく勉強になります。

これは学生の皆さんにとっては喜ばしいことではありませんが事実なんです。

「他社はどの程度選考が進んでいますか?」

選考中の企業を聞いたら、続いてこのような質問が来るでしょう。

質問の狙い

  • あなたの他社からの評価をチェックしています。
  • どういうことを伝えてくる人材なのか、賢さをチェックしています。

攻略のポイント

他社の選考が進んでいるならば正直に答えるのがいいでしょう。

他社でも十分に評価されている人材だと思ってもらうことができます。

たまに、志望度が高いことをアピールしようと他社はあまり受けていないという方がいます。

しかしそれは逆効果!逆に危険人物と判断します。

就活を甘くみてる。こうと思ったら一直線になりすぎてしまう人物だということですね。

ですのでしっかり他社の状況を伝え、その上で第一志望であることを伝えましょう!

伝えることでマイナスになるような「例えば他社は落ちまくっている」などを伝える必要はありません。

「正直者の学生だ、しかし間抜けな学生でもある」と面接官は思うでしょう。

「各社の志望度はどうですか?」「第一志望群はありますか?」

質問の狙い

  • 完全に志望度チェックです

攻略のポイント

これは選考プロセスによって伝え方が変わってきます。

最終選考であれば、こちらの記事を参考にしてください。

【最終面接攻略】落ちる理由は「志望度」 人事の本音を解説 ようやく最終面接まで到達。 しかし、ここで不合格はかなりキツイですよね⁉︎ 毎年、「最終面接が苦手」「最終面接でよく落ちる...

例えば、2次面接、3次面接レベルであれば、その段階でその企業が第一志望である必要はありません。

面接官も第一志望って言わなかったから落とすなんてことはしません。

このプロセスであれば、志望度より、面接の内容や人物重視です。

仮に優秀な学生なのに志望度が低かったら、どうやってあげていくかを考える必要があり、まだ対策を打てる段階なのです。

もちろん本当に第一志望であればそのように伝えましょう!できるだけリアリティを持って、表現力豊かに伝える必要があります。

伝え方って難しくて、本当に第一志望と思っていても淡々と話すとそう聞こえないんですよね。

他社の方が、志望度が高かったり、複数の企業が企業が第一志望群としてあるのであれば、上手に伝えましょう。

たまにバカ正直に、御社は第二志望群です。15社受けていますが、全部フラットな状況です。なんて答える人がいます。

これも「正直者だけど、マヌケで物事の判断がつかない学生だ」と思うでしょう。

他社の方が志望度が高い場合であっても、それはあえて伝えず「第一志望群があり、御社もその中の一つです」と答えるのがベターですね。

選考中の企業名や情報は正直に答えて大丈夫?

他企業の選考状況を伝えたら、何か情報が流れるとか告げ口されるとか思う方がいます。

しかし、それはありません。

企業は応募者の個人情報を他社に漏らすことは、あり得ません。

そんなことをしたら超コンプライアンス違反です。

だから、安心して言って問題ありません。

では、あまり選考が進んでいない場合、嘘をついたほうが良いか?

それはもちろんNGです。嘘はついてはダメですよ。受けてないのに受けているといったら、突っ込まれるとバレる可能性が高いです。

割と各企業の選考状況を把握していたりするので、適当なことをいうと「あれ?」となります。

もしバレなかったとしても、あなたの気持ちはスッキリしないですよね。ここは正々堂々勝負しよう!

これが正確解答例!

では実際にぼくが面接官になって質問してみましょう。

設定は、人材広告会社の人事という設定でいきますね。

ichi

では、最後に現在の就活の状況を教えてください。
何社ぐらいにエントリーしていますか?

就活生

業界もバラバラなのですが、約15社ほど選考に進んでいます。

ichi

受けている企業で第一志望群の会社はどれくらいありますか?

就活生

御社を含め、4社です。

ichi

では、当社以外の3社の社名を教えてください。

就活生

まず1社は、人材業界のA社です。2つ目は、IT会社のB社です。最後は旅行系の広告会社のC社です。
嘘くさいく聞こえるかもしれませんが、その中でも本当に御社が第一志望です。

ichi

当社を第一志望当社と考えてくれているんですね。ありがとうございます。当社含めた第一志望群の共通点はなんですか?

就活生

先ほど申し上げた通り、私の就活の軸は無形商材を扱っており、自分の提案によってお客様のニーズを解決できる企業です。この4社はそれに当てはまっています。

さらに、この4社は、業界の中でも新しいことにチャレンジしている姿勢を強く感じることができたことと、実際にお会いした社員の方々のお話がとても前向きに感じることができ、仕事を楽しんでいると感じられ、自身が働くイメージが素直に持てました。

就活生

先ほど、御社が第一志望と申し上げましたが、この4社の中でも御社は特にそれを強く感じています。そのため、最近では御社のCMを見ると嬉しくなりますし、時間が空けば御社の採用ページをくまなくチェックしています。

特に社員紹介ページは、個性豊かな方が多いですが、いろいろな方が活躍できる環境があるなと感じることができ、私もその仲間に入りたいと考えています。

ichi

各社はどの程度選考が進んでいますか?

就活生

はい。すでにA社からは先日内定をいただきました。また、第一志望群ではありませんが、もう1社内定を頂いております。

その他、B社は次が最終選考で、C社はまだ1次選考の結果待ちです。

このように具体的な行動をさりげなく伝え、「第一志望ですよー」私に内定出してくれたら必ず入社しますよーという意思表示は大切ですね。

就活をする上で本を読むことは自己投資。おすすめの本をご紹介しておきます。

採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する

面接で想定される質問についての採用側の意図についてわかりやすくまとめられていますよ。

面接で聞かれる「タテマエ質問」の裏には、必ず「本音」がある!

それに気づかずにピントのずれた答え方をすると、面接官には評価されません。
逆に言えば、本音をくみとって適切なアピールができれば、内定はぐんと近づくきます。

Fラン大学でも東大に勝てる 逆転の就活

偏差値も知名度も低い、いわゆる「Fランク大学」の学生でも、就活で勝てます。ちなみにぼくもFランです。

ストーリー仕立ての内容で、就活生にとっては自身を投影しながら読み進め理解しやすい点もお薦めです!

口コミでも「この本の内容は就活生だけでなく、新社会人、ベテラン社会人、もっと言えば小学生にも教えてあげたい内容で溢れています。」なんて絶賛されています。興味をそそりますよね。

まとめ

他社の選考状況を伝えることについては、個人的にはマイナスになることはほぼないと思っています。

面接で高評価であればなおさらです。

選考結果に影響することは少ないです。

しかし、その企業が志望度が高いことは必ず伝えましょう!

選考状況を聞くのは、あくまで状況把握。

それによってこの学生に今後どのような対応をしていくかの対策を考えるのです。

ですので、誤魔化すのではなく素直に話すといいですね。

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