ゆるーい学生生活から就活モードに切り替えるのは難しいですよね。
毎年多くの学生の方と接していますが、就活モードに切り替えができている学生、とりあえず就活やってます的な学生はハッキリわかります。
就活初期の方はもちろん、就活真っ最中でも何かうまくいっていない方などにご覧いただければ嬉しいです。
就活は突っ走るだけではいけません。立ち止まって整理してはいかがでしょうか?
- 就活を始めるにあたっての心構えを知りたい
- 就活が上手く進んでいない
- 企業選びの考え方・ポイント を整理したい
筆者は人事歴約15年、社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしています。
就職活動のNG思考!
企業選びって本当に難しいと思います。
自分は何をしたいのだろう?自分は何ができるんだろう?満足のいく企業に入れるのかな?などなど不安は尽きないと思います。
「楽して、就活を終えたい」「仕事が楽な方がいい」「とりあえず大手に入りたい」
こんな事を思っていませんか?これは絶対にNG思考です。
正直、僕の学生時代はこんな思考でした。だから失敗したのですね。
社会人歴約20年、人事歴約15年。そんな現状で思うことは、まず就活に向かう心構えがしっかりしているかが重要であり、その心構えがしっかりしている人ほど、成功していると言えます。
「楽して、就活を終えたい」

この思考は理解はできます。しかし、楽して理想の企業に入ることはほぼ不可能でしょう。
企業を知るためには、多くの企業と接しないとわかりません。
自分のやりたいことを見つけるにも、多くの企業と接しないとわかりません。大抵、最初に思い描いていた企業はミスマッチであることが多いです。
自分のことを面接でしてもらうためにも整理が必要ですし、伝え方を学ばなければなりません。
楽をしようとすればいくらでもできますが、それは自分に跳ね返ってきます。
このタイミングが、人生の中で楽をすべき時期なのかしっかり考えてみてください。
「仕事が楽な方がいい」
楽して、お金が貰えるって最高!って思っていいのはアルバイトまで。
社会人になって思うことは、楽して過ごすことは、自分の成長を止めることです。
好きな仕事をしたい、周囲から評価されたい、お金をたくさん貰いたい。これらを達成するためには、努力が絶対に必要です。
努力って、ブラック企業で社畜のように働く事を言っているわけではありません。ブラック企業に入らないようには注意してくださいね。今度こちらも記事にしたいと思います。
多くの仕事は苦労がつきものであり、大変です。しかし、それを乗り越えると、出来ることが増え、任されることが増え、好きなこと(自分で選択)ができるようになっていくのです。
楽な仕事を選択すると目先はいいですが、成長が止まり、5年後、10年後、その先とどんどん周囲と差がつきていきます。
「この仕事は楽そうだ!」という基準で企業選びをすることはやめましょう。
理想は、「この仕事は大変そう。でも自分ならこの仕事、この会社で頑張れそう!」というのがいいですね。
「とりあえず大手に入りたい」

大手に入社できれば確かにいいですね。しかし、大手に入社することがゴールになってはいけません。
その大手企業が、自分にマッチしていないと危険です。
売り手市場では、大手企業への入社のハードルが下がっています。もちろん誰でも入れるわけではありませんが…
自分にはミスマッチな大手企業、自分にすごくマッチしている中小企業。2社から内定を得たらどうしますか?
そりゃ大手企業でしょ!私も学生時代ならそうしているかもしれません。
しかし、それで大手を選択した人々が陥るのが、数年後の離職ラッシュです。
大手に入っても、「結局実力不足で将来が見えない。」「大きな組織の駒になり好きなことができない。」「転勤ばかりで生活が安定しない」「会社の雰囲気が合わない」などなどマイナス要素も結構あるんです。
企業の大小ではなく、本当に自分にマッチしている業務内容か社風なのかを見てください。
これは企業をたくさん見れば見るほど比較対象ができます。オンライン就活では企業比較が難しいですが、絶対に怠ってはいけません。
企業選びの心構え
必ず環境は変化する

環境や仕事は常に変化します。自分自身も常に柔軟に適応し、成長していかなければなりません。
今、目の前に見えている企業の事業や業務内容も5年後、10年後には変化している可能性が高いです。私自身も入社時にイメージしていたことと、今の会社の状態や業務内容はかなり違います。
私の場合はいい意味で会社が進化し、変化するために苦労が耐えませんでしたが、大きな成長実感を感じることができました。そして、会社の根幹の考えや社風は変わっていません。
何が言いたいかというと、企業選びをする際に大事なことは、環境が変わっても、その会社で成長していけるイメージが持てるか、どのような研鑚を積まなければ役に立てないのか、そのために自分はやり抜く覚悟があるかを考えてみてください。
実際に働いている人の苦労話などを聞くといいかもしれません。
自分が常に変化し、成長できる人こそが、出来る人だと思います。
仕事の選択肢は幅広い

企業選びで重要なもう一つの真理は、理想の仕事は唯一ではなく、実は非常に幅の広い選択肢があること。
言い換えると、自分の進路を「決めつめない」ほうが幸せな選択ができるということです。
皆さんが知っている企業や仕事内容はほんのごく一部。いろいろな企業の話を聞くことで、きっと自分が「あーこの会社いいかも」「この会社なら頑張れそう」と思える企業が見つかるはずです。
就活を失敗している学生に必ず選択肢を狭めすぎて失敗している方がいます。
「自分はこれがやりたい」「自分に合う仕事はこれ」と決めつけてしまう。もちろんやりたいことがあるのはいいことです。
しかし、それは自分本位なごく一部の目線で見ているだけであり、本当にマッチしているかはわかりません。
選択肢を狭めず、いろいろな視点で客観的に企業研究をしてみてください。


おすすめの本
おすすめの就活本よりも啓発を紹介します。
就活は準備をすればするほど成功に近づきます。
インプットも非常に大事です。普段本を読まない方も数冊は読むことをおすすめします。
自分次第で変わります。ぜひチェックしてみてください。
①世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
「自己理解」を通して自分を見つめ直し、その上で「本当にやりたいこと」を見つけましょうという本です。
「好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと」というこの公式を図なども駆使して論理的かつ分かりやすく説明してくれています。
②「納得の内定」をめざす 就職活動1冊目の教科書 オンライン就活対応
自己分析/企業研究/ES/面接/GD/マナー・服装/リモート面接と就職活動のすべてがまとまっています。
コロナ禍の就活にも対応していますので、持っていれば「安心の1冊」ですよ。
③1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
【37刷、45万部突破のベストセラー! 】
【アマゾン「ビジネス・経済書」ランキング8週連続1位! (2018年6月3日~7月28日) 】
【BookLive! 2019年に読むべき! 「ビジネス書ベスト100」 第1位! 】
ビジネス書になりますが、就活面接でも大いに役立つ内容。
自分が言いたいことを言えばいいのではなく、短い時間で相手にどう伝えるかが重要。
人はあなたの話の80 %は聞いていない「/1分」で話す「/右脳」と「左脳」に働きかける。これを読めば「何が言いたいの?」とはもう言わせません。
まとめ
私のこれまでの経験では、働くことについてしっかり考えている人と、表面的な就活をしている人では、面接していてもまったく話の深みが違います。
どちらが魅力的で、結果として理想的なゴールに近づけるかは、明らかだと思います。
- 「楽して、就活を終えたい」「仕事が楽な方がいい」「とりあえず大手に入りたい」はNG
- 社会、会社は必ず変化する。変化してもその会社で働きたいと思えるかが重要。
- 理想の仕事は唯一ではなく、実は非常に幅の広い選択肢がある。仕事の決めつけはNG
ぜひしっかり悩み、思考を整理して就活にチャレンジしてみてください。