こんにちは、ichiです。
ぼくは人事歴15年以上になり、現在は某大手企業の人事マネージャーをしています。
そんなぼくが「就活なんてしたくない、でもそろそろ始めないとまずい」と思っている方向けに、就活の第一歩をお伝えします。
そして、この記事は就活初心者向けに書いていきます。すでにある程度就活を始めている方、超大手を目指しているという方はそっと閉じてください!
- 就活をやりたくないと思っている方
- OB訪問や自己分析というワードを聞くだけで気持ちがなえる方
- とはいえ就活を始めないといけないと思っている方
就活なんてしたくない
これは多くの学生が思うことです。「将来やりたいこともないしサラリーマンなんて大変そう。面接も苦手だし、就活なんてめんどくさい。」
これが本音ですよね?
少なくてもぼくはそうでした。学生時代はサークルの仲間と遊ぶことが楽しくて、働くことなんて全くイメージが持てていませんでした。
しかし、今思うと自分が就活から目を背け、目先の楽しいことだけを考えていたというダメ学生したね。
ぼくが就活をそろそろ真面目にやらないといけないと思ったの大学4年生の6月。今とスケジュールは多少違えど、かなり遅め、さらに超就職氷河期だったため正直もう選べる状況になかったです。
2社ほど内定はいただいたのですが、入社したいと思えず、接客業のアルバイト先にそのまま就職。
就活に失敗したということですね
その3年後に、運よく現在の会社に転職。
営業を経験したのちに人事部に異動し、それが自分にとっては天職だったのか、10年以上にわたり人事の仕事を経験し、今は人事マネージャーをしています。
自分を反面教師とし、就活生にアドバイスしたり、時には大学に出向きセミナーをさせていただくまでになりました。
でも本当にいつも思うのは、就活に対してはなぜもっと真剣に取り組まなかったんだろう。
当時のぼくに声をかけれるとすると「ichiよ、後悔するのは自分だよ。目の前のやるべきことから逃げず、できることを一歩一歩やろうぜ!」というでしょう。
スケジュールは待ってくれない

新卒の就職活動は基本は1人一回。あたりまえですが、同学年はみなさん同じスケジュールで進んでいくのです。
しかしこのレースは「よーいどんっ」で始まるのではなく、自分でスタートを決める事ができます。
例えカメさんでも早くスタートすれば、うさぎさんが寝なくても勝つチャンスがあるわけです。
この期間に、どのように活動するかによってこの先が大きく変わってきます。
就活を終えた学生は、内定を無事に獲得した方も必ず「もっと早くやっておけばよかった」と言います。
就活のスケジュールを人事の目線でお伝えしましょう。
ご存じのように、就活は大学3年生の夏のインターンシップからスタートです。翌年2月末まではインターンシップ期となります。
その後、3月1日に採用情報解禁、会社説明会、選考と進み、6月に内定出しと言われています。
ここからが大事ですが、超大企業を除いては実際には大学3年生の2月から早期選考がスタートします。大手企業も、選考とういう言葉を使わなくても、面談という名の選考がスタートします。
企業によってはこの早期選考を第一クールと呼びます。全体的にはこんな感じです。
- 第一クール:サマーインターンシップ参加組
- 第二クール:オータム・ウィンターインターンシップ参加組
- 第三クール:インターンシップに参加していない組
この中でもサマーインターンシップ参加者の中でも優秀層を第一クールとするなど、さらに細分化されている場合もあります。
ぼくの会社ももう少し細分化しています。
人事担当者は、できるだけ早く採用目標人数を達成したいと間違いなく思います。優秀な学生を採用できないことよりも、採用目標人数が達成できないのはまずいのです。
そこで、第一クールはややハードルを下げるか、基準に達した人はどんどん合格を出していきます。合格率は高いです。
後半になるにつれて、内定承諾者が増えていくと基準を高めにしたり、調整を始めます。
そのため毎年決まって「この子が第一クールに来てたら合格だったのになー」という会話を人事内でします。
ということは早い選考スケジュールに乗ることは内定への近道となることは間違いないですね。
できるだけ最速のスケジュールで申し込みをするべし!
先走って選考の話までしてしまいましたが、まずは準備です。この準備ができていないと選考に進むことはできません。
早く始めて損をすることはありませんので、気持ちを切り替えて行動を起こしてください。
ここが勝負時ですよ!今からでも遅くはありません。
といっても、今まで散々そう言われているので、これを読んですぐ気持ちを切り替えることは難しいですよね。
最初はあまりハードルを上げず、簡単なことから始めてください。
一歩踏み出す勇気が今後の人生を左右しますよ!
やりたいことがない、見つからない
ほとんどの学生は最初はそうだと思います。
それは企業を、そして仕事を知らないからです。それが当たり前です。
まず「知る」ことから始めてください。
それについては下記の記事にまとめていますのでそちらをご覧ください。

OB・OG訪問はやらなくていい

キャリアセンターのアドバイス、インターネットの記事では、OB訪問をとても推奨していますよね。
なぜ推奨しているかというと、これも「知る」ことができるからです。
<OB訪問のメリット>
- 実際に仕事をしている方に話を聞くことで働くイメージがもてる
- 働くイメージが持てれば、その会社が好きになり志望理由が明確になる。
- OBの方に気に入っていただくと、人事の方に紹介されたり、推薦してもらえる
ここまでの話を聞くと、OB訪問はやったほうがいいと感じると思います。
ぼくも時間が許せば当然やったほうがいいと思います。特に超大手企業を目指している方はやったほうがいいです。
しかし、それ以外は絶対に必要かというとそうではありません。
時間がないあなた、そしてOB訪問という言葉だけで就活のやる気が下がってしまうあなたはやる必要がないです。
やらなくても企業のことを知ることは十分できます。やらずに就活を終えている人はたくさんいます。
それを考えることがストレスになるくらいなら、むしろその時間をもっと違ったことに時間を割いてください。
何をすればいいの?
- 自己分析
- SPIの勉強
- 合同企業説明会(webセミナー、webTVでも可)に参加
- インターンシップに参加
この言葉を聞いただけで「あー無理」と思い方もいるでしょう。しかし、言葉を言い換えて考えてみましょう。
①自己分析
→ 興味を持てそうなことを探すこと。自分のいいところ、悪いところ探すこと。
②SPIの勉強
→ むかし学んだことの振り返り。ハイスコアを目指す必要なし。
③合同企業説明会(webセミナー、webTVでも可)に参加
→ YouTubeを見る感覚で自宅で動画見て簡単企業探し。
④インターンシップに参加
→ グループワーク遊び
最初は難しく考える必要はないのです。そして、周囲の学生はすごいとか思う必要はありません。
みんなほとんど同じような気持ちです。
例えばインターンシップに行って、優秀そうな学生がいたとします。
しかし、見た目倒しで中身は全然の方も結構多いです。こなれた感じの方もいますが、それはあなたより経験値が多いだけです。優秀かは別です。
あなたが一歩踏み出し、経験値を増やせば、すぐにそのように周囲から見られますよ。
ゼロの時は不安ですが、一度体験すると意外と簡単なものです。難しく考えるのはやめましょう。
では先ほど挙げた中でぼくが最初にやるべきだと思う重要なことは、③合同企業説明会の参加と④インターンシップに参加です。
①自己分析と②SPIの勉強は、空いている時間で同時進行で進めてください。
なぜ③と④が重要なのか。
- 企業をたくさん知る、比較することで自分のやりたいことが見つかる=自己分析につながる
- たくさん体験することで自信につながる=就活の初めは自信がないが、自信が武器になる
- 参加数を増やせば人事へのアピールになる=人事の中には活動量を評価する方もいます
合同企業説明会、今年は主にwebで実施され、さらにハードルが下がり参加しやすくなっていますが、参加のメリットについては下記の記事をご覧ください。
簡単に言うと短時間でたくさんの企業を知れますし、隠れ優良企業に出会えるチャンスがあります。

就活初心者におすすめの本
就活でおすすめしたい本はたくさんあります。まずは、入門書といえるこの3冊をから入りましょう。
また別の記事でその状況にあった「おすすめ本」なかには「就活におすすめなビジネス本」の紹介もしていきます。
絶対内定2023: 自己分析とキャリアデザインの描き方
20年以上の就活本ロングセラーの最新版です。これを読めば、就活の基礎はわかると思います。採用担当者も見ていることも多く、実はぼくも最新版を買いました。
「会社四季報」業界地図 2023年版
業界と言われても良くわからないと思いますので、まずはこれをさっと見て、業界研究をしてください。どの業界にどのような会社があるのか、業界の将来性などがわかります。まずは知ることを行ってください!
【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 これが本当のSPI3だ! 2022年度版 (本当の就職テスト)
就職テスト対策の超定番!「いちばんわかりやすくて、いちばん使いやすい」と言われています。SPIはこれ1冊やっておけば十分です。スキマ時間にどんどんやってください。
まとめ
- 就活は待ってはくれません。「始めないと」と思っている今が始めるタイミング!
- 一歩踏み出す勇気が今後の人生を左右する。
- 就活を難しく考えない。まずはできることから始めよう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日はここまで。