こんにちはichiです。
集団面接は、ポイントを抑えれば攻略できます。
そして、昨年からweb面接が普及しましたが、集団面接も同様です。ちなみにぼくの会社では集団面接はすべてweb面接としています。
社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしているぼくが、集団面接・web集団面接のポイントをお伝えしていきます。
- 集団面接をまだ体験した事がない人
- web面接をまだ体験した事がない人
- 集団面接を全然通過できない人
- 面接自体苦手な人
集団面接とは
個人面接は応募者が1名なのに対し、集団面接は応募者が複数名で実施する面接です。グループ面接とも言います。
面接官2名に対し学生4名というのが一般的ですが、組み合わせは企業により異なります。
時間は40分〜60分程度で、質問を順々に聞いていきます。
- 1人に全て質問し終わった後に次の方に進んでいくパターン
- 1つの質問に対し順々に話を聞き、全員が答えたら次の質問に行くというパターン
主に後者②のパターンが多いと思います。
集団面接の目的と合格率

集団面接の目的は簡単に言ってしまえば「足切り」です。
本来は全員と個人面接を行い、それぞれの話をじっくり聞き、その方の良いところを掘り下げたり、自社とのマッチ度を測っていきたいのです。
しかし、応募者が多い企業は、1人あたり30分から最大1時間程度の個人面接を行うだけの体力と時間がありません。
そのため、短時間で多くの応募者を選考して、個人面接で話を聞きたいと思う方だけを残す作戦なのです。
集団面接では、ほかの方もいるのであまり突っ込んだ話ができません。そのため判断基準は割と簡単に設定しています。
「元気、賢い、気持ちいい」
さすがにこれが全てではないものの、3分の2正解、3分の1不正解と言った感じでしょうか。
大枠はこれぐらいのポイントで見て、悩む際には細かいポイントをチェックしていきます。
集団面接の面接官は、わりと若めの社員が多いと思います。
それはここまでお伝えしたように、細かく確認できないので、面接官としてのテクニックがあまり必要ではありません。
そのためぼくの会社では集団面接は基本20代の社員が行います。
新人面接官には、チェックのポイントはあるものの「イメージとしては自分が一緒に働きたいと思った人を合格と考えればいいよー」と伝えています。
その後の複数回の個人面接でしっかり確認するから、あまり判断の負荷をかけないようにしています。
- 悩むけど、個人面接で深掘りすれば面白いことが出てきそうな人だったら合格
- 悩むけど、ネガティブな違和感を感じるなら不合格
だいたいネガティブな違和感を感じる人は次の選考で不採用になるので。
合格率は企業によってさまざまなのですが、ぼくの会社で言うと50%〜60%ですね。約半分近くは不採用になります。
そんなに低いの?じゃー無理と思った方もいるかもしれません。
しかし大丈夫、攻略のポイントをお伝えします。
集団面接の流れ
当社の集団面接は学生が4名で面接官が2名、時間は50分。
オープニングトーク(3分)、質疑応答(5分)、次回の案内(2分)とすると、面接時間は40分なので1人に当てられる時間は10分程度しかないんです。
と言うことは、短時間でインパクトを残す必要があります。そのインパクトというのは、面接の後半では遅いです。
ぼくが面接官だった場合、面接開始から10分程度で仮の○△×がついています。
そして、具体的な質問の中でその答えが合っているかの答え合わせをしていく感じです。最初に×がついた人は、合格となるまで挽回するのは容易ではありません。
最初の10分をどうすれば良いか
挨拶・表情
よく勘違いしているのが、必要以上にマナーを意識していたり、無駄に大きい声の挨拶や面接官を意識しすぎた対応をする方がいますが、それは不要です。
逆に考えてみればいいのです。第一印象で気持ちの良い人はどんな人ですか?
挨拶が笑顔で適切にできる人ではないでしょうか。
緊張のあまりやや下向き加減になるのはわかります。しかし、この開始10分の印象が合否を大きく左右しますので、ぜひ意識して望んでください。
声のトーン、自信をもって話す
面接って表情が暗く声のトーンが低いと、すごく良いことを言ってもそう聞こえなんです。
逆に笑顔で声のトーンを少し上げて自信をもって話すと、内容以上によく聞こえることが多いです。
この2点を意識するだけで全然違います。もちろんこれで全てが決まるわけではありません。
質問に対しどう答えていくか
集団面接ではあまり難しい質問を聞きません。
質問に対し深掘りはしますが、個人面接ではないので他の応募者に聞かれたらまずいことは聞きません。
1人に時間を割くと次の方に聞けませんのでのでシンプルめが多いです。
<よくある質問>
- 自己紹介(自己PR)
- 就活の軸
- 志望理由と志望職種
- 学生時代に頑張ったこと
- 長所・短所
限られた時間の中ではメイン質問は聞けてこの程度です。いや全部しっかり聞こうと思ったら、こんなには無理ですね。
そのため皆さんは、いかに短い時間で相手に伝えるかが大切です。
ポイントとやってはダメなこと

長く話さない
何度も申し上げていますが、時間がないのです。
短い時間でその方について知りたいので、一つの質問に対し1分とか2分も話をされると追加の質問ができません。
話した内容について、もう少しここを追加で聞きたい、掘り下げたいと思っても時間切れで質問するのを諦めます。
質問に対しては長くても30秒程度で回答しましょう。
長く話すことは、場の状況をくみ取れない人と判断し、大きな減点です。
前の人と回答が被ることは問題ない
「よく前の人と回答が被ったらどうしよう?」と悩む方がいますが、正直人事としては問題ないですね。
被ってしまったからと言って、急に思いついたように別のことを話しても、思い通りに話せなかったらがまずいですね。
もし被った場合は「前の方と似ているのですが」「前の方と同じになってしまいますが」で回答すれば大丈夫です。
勘違いしないでほしいのですが、集団面接はその場の参加者と比較をすることが目的ではないのです。
また、同じ組から何人合格と設定しているケースは少ないです。そのクール全体で合格者を何人と設定しています。
言い換えると、同じ組の全員が合格になることもあるし、全員が不合格になることも当たり前にあります。
「周りよりもいいこと言ってやる!」とか「負けないぞー!」みたいな気持ちは不要です。
ほかの人の話も聞く
答えている時だけが面接ではありません。スタートから終了まで、もっというと会社に着いた時から出る時かもしれません。
ほかの人が話しているときに、気を抜かないようにしましょう。
よく自分が終わった途端に気が抜けて、表情が変わってしまう人、自分の話すことを考えすぎて全く聞いていない人がいます。
ほかの方の話を聞くことは、面接官の特徴をつかむことが出来ます。また自分に足りないことを再確認するきっかけにもなります。
基本は面接官を見ていればOK
ほかの人の話を聞くというと、度を越して話している方の方向(横)を向いて、がん見して話を聞く方がいますが、それはやめておきましょう。
相手も嫌だと思います。たまには見るのもいいかもしれませんが、基本は前を向いてうなずきながら聞く程度がいいですね。
web面接で気をつけること

ここまでお伝えしてきた内容は、対面面接でもweb面接どちらにも言えることでした。
しかし、web面接ならではのメリット・デメリット、そして注意しないといけないポイントがありますので参考にしてください。
カンペはいいけど、目線と話し方に注意
web面接のメリットの一つとして、ESやカンペを見ることができるということです。
質問に対し回答が飛んでしまって「真っ白」になることは少ないでしょうね。
しかし、カンペを見ているか見ていないかは、ある程度判断つきます。
まず「目線」。明らかにカンペを見ているなというのはわかります。
そのため、一瞬見る程度はいいですが、基本的にはカンペを見て話せばいいといった考え方は持たず、対面型の面接同様に対応することが重要です。
そして「話し方」です。カンペを読んでいると、文章がきれい過ぎるんですよね。
面接って、その場の雰囲気やリアルな言葉遣いが大切であって、それがその人の雰囲気を作り、話している内容に気持ちが入るんですよ。
文章を読んでいると、気持ちが入っていない話し方になるのでダメです。仮にここを乗り切っても個人面接では通用しないです。
リアクションやうなずきは大切
web面接は、対面と違って間が取りづらかったり、画面上なのでリアクションが見づらいこともあります。そこで、普段以上にリアクションやうなずきはしましょう。
そうすることで会話のキャッチボールがスムーズにいきやすくなります。
イコール印象もいいですし、合格に一歩近づくことになります。
常に見られていることを意識
これはweb面接ならではのマイナスポイントですね。
対面面接の時は、人事は基本的に話している方を見ています。そうしないと失礼でもありますので。
しかし、web上だとPC画面を通して皆さんを自由に見れます。
さすがにメイン面接官は話している方の話を聞き、その方を見ているでしょうが、サブ担当者は別の方をチェックしている可能性もあります。
先ほど、ほかの人が話しているときに、気を抜かないように書きましたが、web面接の場合は特に注意です。
まとめ
- 集団面接は「足きり」
- 限られた時間でアピールすることが重要
- 短時間のためスタートダッシュ、そして第一印象が重要
- web面接の場合は、メリット・デメリットを理解し参加しよう!
集団面接に限らず、面接は事前準備が必要です。それは、話すことが得意な人でもそうです。
しっかりと準備し、面接官が何を求めているのか、自分が何を伝えるのかを整理して臨みましょう。
面接について、本を読んでそれを鵜呑みにするのはあまり良くないですが、下記の本は一度は読んでおくと、人事の目線やポイントなどが書かれているので参考になります。
多くの本を読み過ぎて自分の良さを消さないようには注意してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日はここまで。