人事&就活

インターンシップ・面接の服装自由は「私服」が正解。人事の本音!

こんにちは、ichiです。

就職活動時の服装ってリクルートスーツが一般的ですが、最近は「服装自由」「私服推奨」の会社も増えてきています。

とはいえ、どこまでが許されるの?何を着ていけばいいの?

悩みますよね?

ぼくの会社ではもう5年以上前から服装自由としています。

そんな社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしているぼくが、人事の本音をお伝えしていきます。

  • 就職活動での服装を悩んでいる方
  • 私服で面接に行くことを不安に思っている方

無難に「スーツ」を選ぶのはNG!

「自由な服装でお越しください」「服装自由」「私服推奨」って難しい。

「私服」って言い切ってもないですし。

学生のみなさんからするとスーツが楽だし、「スーツって指定してくれよー」って感じですよね?

私服で行ったら周りがみんなスーツだった時が怖いですよね?

うわさ話やサイトによっては、無難にスーツを勧めたり、私服って言っているけど「実はスーツでしっかり来るか試している」なんて言われることもありますが、人事目線で言うと全くそれなないですね。

むしろ、私服で来ないほうが違和感があります。

なかには、考えるのが面倒だから「無難にスーツできたのかな?」と思う人事もいるでしょう。

なぜ、企業や人事が私服OKとしているか意図をお伝えしていきます。

私服をOKとする企業の意図

  • TPOを守れるかをチェック(△)
  • リラックスして欲しい(△)
  • 個性やセンスをチェック(✖)

他のサイトなどをみると、上記のようなことが書かれています。

それは企業の人事の本音とはややずれています。

大手ナビサイトや素人の方が万人受けする一般論や表向きのことを書いているような気がします。

もちろん、アパレル業界で言うと「個性やセンスをチェック」していたり、企業によっては上記が目的の会社もあると思います。

上記の理由も完全に間違っているとは言いません。

しかし、多くの企業は違います。

よく考えてみて欲しいのですが、企業はなぜ採用活動をしているのか?どんな人材を採用したいのか?

シンプルに考えると、採用活動というのは、自社で働く仲間を探しています。

そして、その仲間は自社の社風にマッチし、自社で活躍できる人材がいいのです。

そのような採用活動の中で、今どき「リクルートスーツ着用必須」「髪型はおでこが見えるように」「女性は髪を一つ結びに」「化粧は控えめに」なんて思う会社はやや異常な気がします。

意味がわかりますか?

学生のみなさんを同じ外見させることに何の意味があるか?

全員リクルートスーツに身を包んだ光景を見ると「ぞっ」としませんか?

海外ならありえない光景です。

要するに、企業としては、外見を同じにして面接をするよりも、普段の服装で参加いただき、面接する方が「その人らしさ」がわかり、良い人材の採用に結びつくのです。

そのため、人事としては「スーツ」よりもむしろ「私服」の方がいいんです。

1点だけ注意すると、スーツがダメだといっているわけではありません。

就活中は、1日に複数社を訪問するケースがあると思います。

1社目は「スーツ指定」、2社目は「服装自由」だった際にわざわざ着替えるのも変ですよね。

それを企業側もわかっているので配慮し「私服」と限定しては言わないのです。

それが「私服OK」「私服推奨」「服装自由」といった曖昧な表現になってしまっているのです。

就活の服装についての傾向

ここまでの述べてきたように、私服推奨の企業が増えてきました。

ルールやマナーを守れる人材を重視するよりも、人物重視。

ルールやマナーは学生らしくあれば良く、むしろ自分らしくコミュニケーションが図れ、自分の個性を表現できる学生が求められています。

それを象徴するのが、2019年(令和元年)にパンテーン(P&G)が主催した「『#令和の就活ヘアをもっと自由に』プロジェクト」です。

就活生ひとりひとりが“個性が尊重される就職活動”を行えることを願いスタートした本企画。

新聞広告等を展開し、SNSでも話題になりました。約1ヶ月弱で139社の企業が賛同しました。

ここからも、企業の目線や想いが分かっていただけますよね?

ここまで来ると「服装自由」の際に「スーツ」より「私服」がいいことは分かったはずです。

もし周りがスーツだったら?

ぼくを信じていただき、私服で言ったけど、周りがみんなスーツだった場合「えっ?やっちまった?」となりますよね。

でも、あなたはこの記事を読んで企業の想いがわかっています。

一瞬「えっ?」となっても大丈夫。むしろ「勝った」と思ってください。

ほかの皆さんは、企業の想いが分かっていないだけです。

ネットの記事などで、「私服で行ったらみんなスーツで、結果はもちろん不合格!」みたいな内容を見ます。

しかし、それは私服だったことが不採用の理由ではないのです。必ずほかに理由があります。

良い人物なら私服だろうが、スーツだろうが受かります。

仮に、服装自由と言っている企業が、私服で行ったことを理由に不採用にしているのであれば、その会社は嘘つきです。

むしろあなたはラッキーです。

そんな会社に間違って入社していたら、そんな企業体質の会社であればきっとミスマッチとなりすぐに退社することになりますよ。

学生の皆さんは企業に選んでもらうのではないのです。対等な関係なのです。

そんな会社は、こちらから願い下げだと思ったほうがいいでしょう。

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私服とスーツの合格率に差はあるの?

服装によって合格率、合格人数に差をつけることはあえてはしないでしょう。

しかし、結果としてどちらが高いということはあると思います。

ぼくの会社の話だけでいうと、正確な数字は出していません。

しかし言えることは、私服で来た学生の合格率の方が間違いなく高いです。

私服で来る方は自己表現が上手な方が多い印象です。また、私服で参加することでリラックスでき、表情も柔らかく、話し方もいつもの感じで話せるのではないでしょうか。

そのいつもの感じが出せることこそが、個性を伝えられていることに繋がると思いますね。

話が弾み、合格に近づいています!

私服ってどんな服装?

「私服がいいことは分かったけど、私服ってどんなのが望ましいの?」

他のサイトで調べると「ビジネスカジュアル」「オフィスカジュアル」が無難。なんて書いてありますよね?

「ビジネスカジュアルってなんだー?」って感じです。

正直、学生に「ビジネスカジュアル」を求めるのは意味不明です。

はっきり言います。私服でいいんです。ビジネスカジュアルのようにジャケットを着る必要はありません。

何度も言いますが、服装自由って謳っている会社はそんなこと思っていません。

とはいえ、なんでもOKかというとそれは違いますので、注意するポイントをお伝えします。

私服の注意すべきポイント

服装

就職活動ですから、学生の皆さんは自分を採用して欲しい訳です。

企業も良い雰囲気の学生を採用したいのです。

そのため、完全自由とはいきません。

次の点ぐらいは気をつけましょう。

  • 不潔な印象の格好(稀に服装は問題ないが靴が汚い方がいるので注意)
  • ジーンズ
  • 短パン、ハーフパンツ(九分丈はOK)
  • ミニスカート
  • パーカー(これは微妙でぼくは気にしないが気にする人もいるかも)
  • ウォレットチェーンやブレスレットなどジャラジャラ

今まで多くの学生にインターンシップ、会社説明会、面接でお会いしましたが、正直NGって言えるのはこれくらいですよ。

上記を気にすれば、みなさんが学校やバイトに行く服装で全然OKなんです。

シャツじゃないとダメとかないです。シャツをインしないとダメとかないです。

むしろインしてることの方が違和感ありますよね?

本当ですよ。

中には、部活のジャージで来た学生もいました。

めちゃくちゃ好感もてますよね。これでいいんです!

バック

たまに服装は私服なのに、バックはリクルートスーツ用のバックを持ってくる方がいますが、それも気にしなくて大丈夫です。

普段遣いのバックやリュックでいいんですよ。

ぼくも会社にはリュック行っていますから。

おすすめの本

絶対内定2023: 自己分析とキャリアデザインの描き方

20年以上の就活本ロングセラーの最新版です。これを読めば、就活の基礎はわかると思います。採用担当者も見ていることも多く、実はぼくも最新版を買いました。

絶対内定2022:面接の質問

面接で必ず聞かれる59の質問、その狙いと攻略ポイントがわかる本です。

面接前に読むと参考になると思いますよ。しかし、鵜呑みにし過ぎも注意!

まとめ

みなさんも人事の立場になって考えるとすーっと理解できると思います。

就活って、意外とそうで、立場を変えて考えてみると答えが見つかることが多いです。

  1. 人事はスーツより私服がいいと思っている。
  2. 私服の方がリラックスでき、自分を出せて合格に近づくはず。
  3. 私服は学校に行くような服装でOK

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