ようやく最終面接まで到達。
しかし、ここで不合格はかなりキツイですよね⁉︎
毎年、「最終面接が苦手」「最終面接でよく落ちる」という方に出会います。
最終面接にも攻略のポイントがあります。
今回も匿名だから言える人事の本音をお伝えしていきます。
筆者は人事歴約15年、社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしています。
最終面接とは
まずは最終面接の実施方法です。
最終面接ともなるとそれはかなり偉い人が出てきます。
- 社長
- 役員
- 部長級
概ねこんなところでしょう。
面接官は複数名で実施するところもあれば、社長が1対1でやるなんて企業もあります。
ベンチャー企業やワンマン社長、採用に思い入れの強い社長のいる会社に多いですね。
ちなみに当社では社長も入ることもありますが、基本は人事担当役員と役員数名で実施しています。
学生側は1人のケースがほとんどです。
稀に学生複数名の企業もありますが、そう言った企業の最終面接は意思確認レベルだと思います。
実施時間もさまざまで10分〜1時間といった感じでしょうか。
これまた当社を参考までにお伝えすると原則20分!
これを長いとみるか短いと見るかは人それぞれですが、社長や役員が1人1時間はなかなか取れません。20分はとても貴重ですね。時給換算したら結構な額です。
お金の問題ではないですが、数多くの人を見てきている重役の方々には20分で十分だし、意外と質問は結構できます。
最終面接は意思確認か?

答えはNoです!
昔はそんな風に言われたこともありますが、今は大半の企業ではしっかりと選考を行います。
合格率は平均は70%〜80%
「結構高いな」と思ったでしょう。それは当たり前です。
それまでの多くの選考を通過してきた学生であり、重役が行う選考です。
最終選考で半分が落ちろような選考をしている会社は、よっぽどそれまでの選考を信頼していないか、重役が自分たちが物事を決めていきたいと言ったワンマン体質の会社でしょう。
合格率が高いとはいえ、ほとんどの学生が合格する意思確認や顔合わせといった儀式な面接ではなく、企業にとって財産である人を採用する訳ですから、しっかり選考を行います。
最終面接の3つの評価ポイント
では、その最終選考での評価のポイントをお伝えしていきましょう!
- 志望度
- 社風とのマッチしているか
- 活躍できるイメージが持てるか
企業によって評価ポイントは違うものの、最終面接ともなればかなりシンプルなことが多いです。
それはなぜか?
最終面接に参加している学生は基本みんな優秀なので最後のチェックはシンプルでいいのです。
最終面接来るまで、いくつもの選考を受け、勝ち残ってきている訳です。
自社の人事担当者などを、信用していない会社なら別ですが、多くの企業では人を見る目のプロである人事担当者が多くの母集団から選考し、合格してきた方々なのです。
オモシロイもので1次選考は、かなり人材に差があります。
どんどんステップが進むにつれ、レベルが一定の集団になるのです。
一定と言っても、同じような人達という意味ではありません。
採用基準に沿って合否を出していきますが、その中には個性がたくさんあり、いろいろなキャラクターや多様な人材が揃っていきます。
人事の本音としては、自分が面接し合格を出した方が最終面接官から不合格をつけられると結構凹みます。
結構プレッシャーなんですよ。
「自分が面接した方は、最終面接を合格してほしい。」
そう思っている人事はたくさんいます。面接官からサポーターになるのです。
なかには最終面接前にアドバイスをくれる人事の方もいるでしょう。
その際は素直にアドバイスを聞き入れてください。
最終面接で重要なのは「志望度」
ここまでお伝えしたことをおさらいすると不合格になる理由は、
- 志望度が低い
- 社風に合わない
- 活躍できるイメージが持てない
この3つどれか一つだけならまだセーフです。
しかし2つ以上だと難しいでしょう。
3つ当てはまる人はそもそも最終面接にはいないはずです。
そして、最も大切なのは「志望度」です。
ここを攻略すれば、最終選考合格に限りなく近づきます。
「第一志望です!」というべき⁉︎

最終面接まできて志望度が低いと合格を出したいとは思わないのが本音です。
先ほども言ったように最終面接には優秀な方が揃っている訳です。
同じレベルだったら自社に強く入りたいと思っている方の方が当然いい。
そういう方は、モチベーションも高く、活躍してくれる可能性が高いからです。
しかし例外もあります。Sランクの良い人材で「この子はぜひ採用したい」という場合は別です。
その場合は、志望度が低ければ、志望度を高めるために、口説きに行きます。
最終面接の場、もしくはその後に個別に魅力付けのアプローチがあれば「自分は評価される」と思っていいでしょう。
では、最終面接で「御社が第一志望です!」って言った方がいいのか?
人事としての表向きの回答であれば「無理にいう必要はない」と言ってしまいます。
しかし本音を誤解を恐れずにいうと回答すると「言った方がいい」が答えです。
これは少し補足が必要です。
本当に第一志望なら迷わずいうべきです。
仮に違った場合、
あえて「第三希望です!」なんていうことは無意味です。
たまに「私は本音で勝負します」とか、カッコいいことをいう人がいますが、これは自己満足。
最終選考には本当に第一志望と思って熱意を持って伝える方がゴロゴロいるのです。
「第三希望です」と言ったあなたは「即不合格」です。
では何と言えばいいか。
仮に違っても「第一志望です」と言い切る!
世の中には本音と建前があります。
企業側も面接の中での「第一志望です」をバカ正直に受け取ることはありません。
そんな本音と建前を言える人材か見極められていると考え、心置きなく「第一志望です」と言ってしまっていいでしょう。
個人的には大きく人を不幸にすることのない、ついて良い嘘ですね。
しかし、それだけではダメです。根拠を確認されますので、それができて第一志望と受け入れられるのです。
それは後ほど伝えします。
では、「第一志望です」ということに抵抗がある方は、
「第一志望群です」と言う。
正直いうと群がつくと「群かー」「今、群って言ったよね?」と心の中で思います。
でもそれをカバーしてください。
その後に「本当に悩んでいる。御社の○○なところは魅力的で、ぜひ入社したいと思ってる」ということを伝えましょう。
この群を使う方は結構います。理由までしっかり伝えれば問題ありません。
企業研究ができていない
志望度を確認する方法として行うのが企業研究の状況など、根拠の確認です。
さすがに面接官も本人がいう「第一志望です」だけを頼りにすることはしません。
それを聞いたうえでそれが本当なのかを確認していきます。
本当に第一志望の方とそうでない方は、圧倒的に企業研究度だったり、会社のことを魅力的に感じているポイントの具体性が違います。
とりあえず「第一志望」と言っておけばいい訳ではないのです。
短期集中化している就職活動では志望度が低い企業に対し企業研究の時間は割きづらいです。
具体的行動を確認すれば志望度の答え合わせは簡単です。
ここで「第一志望」が本当かどうなのか大きく差が出ます。
ではどうすればいいか。
最終面接に参加するなら企業研究をしっかりして行きましょう。
企業研究と言っても難しく考えなくていいのです。
- 会社のホームページやパンフレットはしっかり読み込む
- 創業者や社長のメッセージを確認する
- その会社の商品やサービスが使用する、または把握する
- 四季報を読む
- 社員訪問や社員との座談会がある場合は参加し、共感、魅力に感じた事実を持っておく
全ては難しいかもしれませんが①②③は必須です。それすらできていないなら「第一志望」と言ってはいけません。
上記プラスα出来ていれば、なお良いです。
他の人よりもよりちょっとでもいいので行動を起こし、理解し、それを伝えるとググッと印象が上がります。
さりげなく他の人とは違う自分が調べたことを伝えると印象アップ
これらは最終面接に限ったことではありません。個人面接レベルだと同様だと思ってください。
人物はいいけど全く企業理解していない学生が来るとがっかりするし、すぐ練習だとバレます。
熱意を伝える!

言葉で志望度を伝えることも大切ですが、その言葉に熱意を込める、態度で熱意を伝えることが重要です。
淡々と「第一志望でーす」なんて言われても響きません。
表情ひとつ変えずに言われても伝わってきません。
やや前のめりで、力強く、大切なところは強調するように最終面接間に想いを伝えることが大切です。
「やや能力的には劣るけど、この学生の熱意には負けた」ということも多くあります。
おすすめ本
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ビジネス書になりますが、就活面接でも大いに役立つ内容。
自分が言いたいことを言えばいいのではなく、短い時間で相手にどう伝えるかが重要。これを読めば「何が言いたいの?」とはもう言わせません。
採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する
面接で想定される質問についての採用側の意図についてわかりやすくまとめられています。実践的な内容で役立つと思います。
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20年以上の就活本ロングセラーの最新版。
最近では、ベストセラー『メモの魔力』の著者・SHOWROOM社長の前田裕二さんなど、人気企業の経営者が学生時代『絶対内定』の自己分析シートに取り組んでいたことが話題になったようです。ちなみにぼくも最新版を持っています。
まとめ
最終面接の目的をしっかり把握していないと、不幸な結果になります。
今回お伝えのポイントをしっかり整理し、最終面接に挑みましょう。
- 最終面接は、優秀な人の集まり
- 志望度が重要。志望度をはっきり伝える
- 志望度の根拠となる企業研究を怠らない
- 熱意を持って伝える
今日はここまで。

