人事&就活

人事から見る「web面接」完全攻略!事前準備とNGなポイント

人事の仕事をしているぼくは、現在2022年採用活動の真っ最中。

学生から見ると就職活動の真っ最中ですね。

昨年からweb面接(オンライン面接)の導入が進み、今年は中堅以上の企業であればほぼweb面接を実施しています。

学生の方も、オンライン授業でZOOMやTeamsなど多くのツールの利用にも慣れ、昨年の学生に比べweb面接に慣れている感じがあります。

しかし、web面接をしている中で「これはないなー」と感じる部分もいくつかあります。

そこで今回は人事の面接でweb面接のNGな点や改善点をまとめていきたいと思います。

ichi

筆者は人事歴約15年、社員数約1,600名の会社で人事マネージャーをしています。

web面接(オンライン面接)の準備・これはNG

web面接でも集団面接や個人面接だったり、使用するツールもさまざまですが、ここでは下記の設定で進めていきます。

  • ツール:ZOOM
  • デバイス:PC
  • ステップ:2次面接(個人面接)
  • 時間:30分~40分

ちなみにスマホでも参加できますが推奨は圧倒的にPCです。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

【現役人事の話】web面接でスマートフォンはあり?なし? こんにちはichiです。今年は新型コロナの影響があり、新卒採用においても中途採用においてもweb面接(オンライン面接)が大普及しました...

①服装

web面接では、私服を推奨されるケースが多いと思います。

ぼくからすると自宅にいるのにスーツを指定してくる企業は古いし、堅いし、意図がよくわかりません。

個人的にはそのような企業に入社したいとは思いませんね。

私服の場合は、パジャマじゃなければ基本なんでもOKです。

無理してビジネスカジュアル的な服にする必要はありません。

スーツの場合、上半身だけでなく、念のため下半身も着替えましょうね!

私がスーツを着ていた学生と面接していた際に、光の反射が強く、場所を動いた時に下半身がパンツだったことがありましたね。

もちろん男性ですよ。笑

服装についての記事はこちらを参照してください。

インターンシップ・面接の服装自由は「私服」が正解。人事の本音! こんにちは、ichiです。 就職活動時の服装ってリクルートスーツが一般的ですが、最近は「服装自由」「私服推奨」の会社も増えてきて...

②インターネット環境

通信速度が遅いのは圧倒的に不利になります。

一時的ならまだしも、頻繁にフリーズしたり、音が途切れると面接官もイライラします。

面接官は時間がありません。

もし、フリーズなどが続いて会話のキャッチボールができないと余計なことを聞くのをやめてしまします。

ここまでweb面接が普及しているのに、対策がちゃんと行えていない準備不足の学生と判断します。

そのため、もし不安な方は事前に練習をしておくなどしましょう。

なお、通信会社のトラブルにより、思いがけない影響を受ける場合もあります。

そのため、PCで面接に参加する場合も、スマホやタブレットを準備しておき、トラブル発生時にはすぐに切り替えましょう。

その際は、一度人事の方に、「通信障害が起きているようなので、スマートフォンから入り直していいですか?」と伝えましょう。

ここで臨機応変に対応できるとポイントアップです。

ピンチをチャンスに変えるのです!

③カメラの位置

基本はカメラは胸のあたりから、頭が全て見えるようにセットしておきましょう。

PC利用の方で慣れていない方は事前にZOOMのテストルームでテストするといいですね。

テストルームURL https://zoom.us/test/

デスクトップPC利用の場合は、基本高さ調整は不要だと思いますので安心です。

しかし、スマホの場合やモニターが小さめのノートPCの場合が問題です。

ぼくなら絶対にしませんが、スマホを机・テーブルの上に立てかけてやる方がいます。

そうすると、下から自分を映すことになり、画面を覗き込む形になります。

相手からすると見下ろされているようになるのです。

これは、人事としてはすごく嫌です。

ただでさえweb面接だと印象がわかりづらかったりするのに、下からの角度だとかなり印象が変わってきます。

スマホやタブレット、画面が小さめのノートPCを使うときは、なにか台の上にセットし、顔と正面になる高さにセットしましょう。

事前にインカメラにしてチェックするといいですよ。

④ログイン

PCは20分前には立ち上げておきましょう。

希に更新がかかり、思いのほか立ち上げに時間がかかる場合があるので注意です。

このログインタイミングですが、理想は8分前です。

10分以上前:早すぎ

10分:やや早い

8分前:ちょうど良い

5分前:これでもOK

3分前:ややぎりぎり

1分前:かなりぎりぎり

0分前:アウトー

名前は、カタカナか漢字で登録しておきましょう。

なお、ログイン時の最大の注意点は、カメラはオフのままではいりましょう!

おそらく人事の方(ホスト)はカメラオフの状態で待っています。

数分前に参加を許可し、開始まで待機させます。

たまに、カメラオンのままで入ってきて、人事がカメラオフなのでその場にいないと勘違いして、自身のカメラチェックをしたり、表情の練習をしたりする人がいます。

それ恥ずかしいです。人事の人にモロに見えています!笑

⑤背景

背景は悩みますよね。

でも一番いいのは、そのままの環境で望むことです。

たまに、背景画像を使用したり、ぼかしを入れたりする人がいますが、これはめちゃくちゃ嫌われます。

「何か隠したいの?」

背景は意外とよく見えるのできれいにしておく必要はありますが、普段通りでいいんです。

後ろがベッドだったり、ドアの前だったり、ふすまだったりさまざまです。

そのままが好感もてます。

まじで背景画像やぼかしはやめたほうがいいです!!

⑥イヤホン

これも質問を受けることがありますが、イヤホンはしてもしていなくてもどちらでも結構です。

これは全く影響がありません。

ぼくは自宅で参加する際は基本イヤホンをつけますね。

なんとなく家族に聞こえるのが嫌なのと、イヤホンから聞こえる方が返答する声のボリュームが適切に返せる気がします。

片方だけ付けるのもいいかもしれません。

⑦メモ

面接官の名前はこそっとメモするといいと思います。

また、最後の逆質問時や先行案内時はメモOKです。

「メモをとってよろしいですか?」というひと言があるとなおGOODですね。

web面接の攻略ポイント

①カンペは準備してOK

面接は本来、自分の言葉で考えて話すものですが、web面接の場合はカメラに映らない場所があるのでそこにメモをおいて使用することができます。

これはweb面接の最大の特権ですね。

人事としてもこれはもう仕方ないと思っています。

では、それを読めば良いかというと違います。

web面接になったことで、顔がかなり近くで見えるので目線がバレバレです。これはみなさんから見てもそうだと思います。

ですから、視線を置いてあるカンペに持っていくとすぐにわかります。

「あなたの長所・短所はなんですか?」なんて質問すると一周、カンペ(ES)に目が行く人が多いですね。

ぼくの会社では人事メンバーでこのように話しています。

カンペを見るとはいいけど、要はそのあとのやり取りが、自分の言葉で気持ちを込めて話を出来ているかが大事なんだよ!とね。

面接ではカンペに書かれていないキャッチボールもします。

そこでいかに自分らしく話せ、相手にわかりやすく伝えられるかなのです。

面接官に好まれるのは、スラスラきれいな言葉で話すことではありません。

一生懸命自分の言葉で話すこと、その姿勢が好まれます。

カンペを見ようが見まいが結果は正直変わりません。

カンペを使用するなら個人的にオススメなのは、PCの画面上に、重要ポイントだけは表示しておくといいと思います。

机にメモを置いておくと、目線が下に行くので明らかに分かります。

でも、中には画面上にがっつり表示させていて、それを左から右に文章を読んでいく人もいます。

これは先程も言いましたが目線でバレバレです。

文章を読むのは絶対にやめてください。

面接はその場の空気が大切です。堅い面接の雰囲気と柔らかい面接の雰囲気では言葉使いや伝え方は変えるべきです。

カンペを丸々読むと、その部分だけ雰囲気が変わります。これは注意ですね!

②表情は対面面接より大切

ぼく個人としては、web面接でも充分に雰囲気は伝わると思っています。

むしろ顔は普段の面接よりもはっきり見えると感じます。

しかし、対面と違うのは、カメラに映っている部分でしか表現できないのです。

対面の場合は、歩き方、仕草、体格など全体から雰囲気を掴むことができます。

それができないので、表情が重要なのです。

対面よりも少し笑顔を多めにしましょう!

③素をみせる

自宅から参加する場合がおおいのでリラックスできますよね。

それがその人らしさを表したりします。

ですから、対面面接とは違った自分の巣の部分を伝えると、印象もいい意味で変わることが多いと思います。

ややさりげないテクニックが必要ですね。

おすすめの本

オンライン就活は面接が9割

本記事でも書いたようなオンライン面接のテクニックから、最後まで読んでもらえない残念なエントリーシートの共通点など、採用担当者が密かにチェックしている重要ポイントを解説しています。

ぼくも読みましたが、オンライン面接は攻略したい方にはオススメですね。値段も手頃なのでぜひ!

採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する

面接で想定される質問についての採用側の意図についてわかりやすくまとめられていますよ。

面接で聞かれる「タテマエ質問」の裏には、必ず「本音」がある!

それに気づかずにピントのずれた答え方をすると、面接官には評価されません。
逆に言えば、本音をくみとって適切なアピールができれば、内定はぐんと近づくきます。

Fラン大学でも東大に勝てる 逆転の就活

偏差値も知名度も低い、いわゆる「Fランク大学」の学生でも、就活で勝てます。ちなみにぼくもFランです。

ストーリー仕立ての内容で、就活生にとっては自身を投影しながら読み進め理解しやすい点もお薦めです!

口コミでも「この本の内容は就活生だけでなく、新社会人、ベテラン社会人、もっと言えば小学生にも教えてあげたい内容で溢れています。」なんて絶賛されています。興味をそそりますよね。

まとめ

web面接でも対面面接でも結局は自分がどう伝えられるかです。

web面接なら、カンペがあるし準備しなくて大丈夫ということはないです。

伝えたいことは頭で整理し、落ち着いて、自分らしくお話しましょう!

  • 事前準備は徹底する!
  • カンペはいいけど、それを読むだけは絶対NG。目線も注意!
  • webでは伝えづらい印象をしっかり持ってもらうように笑顔や表情が重要

ぜひ就活頑張ってくださいね!

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